グリストラップには、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。
店舗環境によって、適切な種類や設置場所は変わってきます。
今回の記事では、それぞれのグリストラップの特徴をまとめ、
コンビニの事例も用いてわかりやすくご紹介しています。
皆様が管理する店舗のグリストラップがどれに当たるのかを正確に把握しておきましょう。
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1.グリストラップはどのタイプ?
グリストラップは、種類や設置場所によって管理の特徴が異なります。
まずは店舗のどこに設置されているかを正確に理解し、設備の弱点を把握しておきましょう。
1-1. 屋内埋設型
主に厨房の床下に埋め込んで設置するタイプ。
作業スペースの邪魔にならず、限られたスペースでも設置可能。
設置可能な深さにも限りがあるため、比較的簡単に清掃が行えます。
容量が少ない傾向にあり、大容量は設置が困難。
また、蓋の上に店舗什器を置いてしまうと蓋の開け閉めに手間がかかり、管理が疎かになる場合があります。
1-2. 屋外埋設型
店舗や施設の屋外に埋め込んで設置するタイプ。
大容量タイプを設置可能。店内に悪臭が漂う心配がなく、害虫の発生も抑制できます。
清掃業者が店内に入る必要がないため、外部の雑菌や汚れを持ち込ませない衛生管理が可能なだけでなく、安全面の心配もいりません。
清掃や残渣回収のたびに屋外へ出る必要があり、日常管理に手間がかかります。
また、大容量が設置されているケースが多いため従業員の方への清掃負担が大きく、転落による怪我の危険性が伴うなど、メンテナンスが大変です。
1-3. 屋内床置き型
基本的には店内シンク下などの床上に直接設置するタイプ。小規模店舗に多く設置されています。
設置が簡単なため、低コストで設置可能。掃除も比較的簡単です。
本体が直接置かれているため、悪臭や汚水の流出に要注意。シンクに水を溜めて一気に流すと、グリストラップ内に油が滞留することなく押し流されてしまい、本来の役割を果たせなくなってしまいます。
容量に限界があり、油の使用料や客数が多い場合には不向きです。
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2. コンビニに多く設置されるタイプとその理由
この中で、コンビニエンスストアで一般的に多く設置されているのは「屋内床置き型」です。
その理由は、下記のメリットが考えられます。
2-1.狭いスペースに設置可能
コンビニは飲食店などとは異なり、基本的に厨房はありません。
そのため、レジ裏のシンク下などの狭いスペースに設置する必要があり、狭いスペースにでも設置可能な屋内床置き型が好まれます。
2-2.後からでも設置が簡単
他のテナントが入っていた跡地の場合、後からグリストラップを設置しなければいけません。
そのような場合、埋設型は大掛かりな工事が必要ですが、床置き型は簡単に取り付けが可能です。
2-3. 小容量で十分
店内調理が限られるため、大容量のグリストラップは必要ありません。
大きいと清掃やメンテナンスも大変になるため、適したサイズを選ぶと床置き型が自然と多くなります。
2-4. 例外とトラブルについて
例外としては、元々グリストラップを屋外に設置していた飲食店から改装した店舗、
店内調理がメインの店舗や郊外で屋外の敷地面積が広い店舗の場合などが考えられます。
複数店舗の管理責任者の皆様は、床置き型のみに縛られず、
あまり見慣れないタイプのグリストラップ対応にも困らないように準備しておくことが大切です。
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また、調理機会が少ないからといってグリストラップの清掃を放置すると、さまざまなトラブルの原因となる可能性があります。
コンビニグリストラップの清掃問題とその解決策については、こちらの記事をご覧ください。