工場の施設管理者の皆様、排水管の状態をしっかりと把握していますか?
取り付けから20年近く経過した排水管は内部に詰まりやサビが発生し、
その影響から管に穴が空き、漏水の原因となってしまうことがあります。
本記事では、対策の1つとして「工場の排水管更生工事」についてまとめています。
万一の事態に備えるための施設管理者必読の知識を網羅。是非、ご一読ください。
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1.排水管更生工事とは?工場ならでの排水管トラブルと工事検討ポイント
1-1.そもそも、排水管更生工事とは?
排水管更生工事とは、劣化した排水管を新しい排水管に交換するのではなく、
管内をクリーニングした後、コーティングして再生させる工事のことです。
排水管をまるごと交換する更新工事とは異なり、既存管を活かしたまま、施工するのが大きな特長です。
管内のコーティングは“ライニング”と呼ばれ、
新たな詰まりやサビの発生といったトラブルを予防し、排水管を大幅に延命することができます。
このライニングにもさまざまな方法があります。
工場の排水管更生工事では施工スピードの面から、特殊な樹脂を管内に挿入し、
空気圧の力で膨らませ、既存管の内側に貼り付ける工法が多く用いられます。
この工法であれば、配管ごと交換する更新工事をするまでもなく、
工場内の排水管から工場外の埋設管まで、配管を敷設したまま施工可能です。
1-2.工場で起こりがちな排水管トラブルとは?
工場の排水処理工程で、排水管の定期清掃を怠ると、油脂や汚泥などが堆積・こびり付き、詰まりや逆流を招く恐れがあります。
また、排水管自体の経年劣化でサビの発生や変形が起こり、ひどい場合はひび割れ・漏水などが生じてしまう可能性があります。
1-3.排水管更生工事が必要?清掃だけで解決できる?判断ポイントはどこに?
トラブルが起きて、排水管更生工事を行うべきか、清掃だけで解決できるか、
その判断は一度管内を調査・清掃してみないことにはわかりません。
単なる詰まりだけの場合は、管内の清掃および高圧洗浄で解決することがほとんどです。
ただ、清掃中にホースが管内の途中で引っかかってしまい、カメラ検査をするとひび割れ・漏水などが発覚することがあります。
この場合は工事が必要です。
※こちらの記事では、よく比較される排水管更新工事についてご紹介しています。
工場の排水管更生工事のご相談はこちらまで!
- タカヤマ【排水処理施設・設備】
- メンテナンス&エンジニアリング
2.工場の排水管更生工事、具体的な施工内容と手順
それでは、工場の排水管更生工事を行う際の具体的な施工内容と手順をご紹介します。
2-1.準備・養生
高圧洗浄および施工時に排水管周辺に汚れが飛散することのないよう、養生を行います。
2-2.現地調査・診断
排水管更生工事の対象となる排水管の汚れやサビの状況を、管内専用カメラで調査・診断します。
2-3.管内クリーニング
高圧洗浄を行い、管内の汚れやサビを除去します。頑固な汚れ・サビには、トーラー(ワイヤーブラシ)を使って対応します。
2-4.管内ライニング
管内を十分に綺麗にした後、専用の特殊樹脂を注入。空気を送り込むことで膨らませ、管内に貼り付けます。
2-5.検査・排水テスト
再びカメラ調査を行い、ライニングがきちんと行われているかを確認。その後、排水の流れを確認して作業完了です。
いかがでしたか?工場の排水管更生工事は、「施設の構造上の問題から排水管の交換ができない」、
「施設外の埋設管を掘削できない」といった状況で真価を発揮します。
調査でトラブル箇所を確実に把握し、的確な施工を行うことができれば、排水管の寿命を20年近く伸ばすことができます。
ただし、排水管更生工事の施工ができるのは1度まで、管内ライニングを2度行うことはできません。
そのため過去に更生工事を行っている場合は、更新工事を選択する必要があります(更新工事の記事はこちら)。
いずれにしても、皆様が管理している工場の排水管のことが気になれば、まずは清掃・調査から始めてみることをおすすめします。
こちらの記事では、工場の排水管清掃・高圧洗浄についてご紹介しています。
是非、ご一読ください。
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